2008年9月 7日 (日)

ラトビアのビデオアートフェスティバル「WATERPIECES」レポート

Swaterpiece01

ラトビアの首都リガ において92日から7日まで、現代美術とビデオアートのフェスティバル「WATERPIECES 2008」が開催されていました。

同フェスティバルは今年で8回目でビデオアートの国際コンテストや、展示、上映会、シンポジウム、音楽イベント、ワークショップなどによって構成されています。

Swaterpiece02

コンテストはラトビア、エストニア、リストニアのバルト3国を対象にしています。会期中にノミネート作品が展示され、最終日に受賞作品が発表されます。規模は決して大きくはありませんが、ノミネート作品はレベルの高いものばかりでした。

また、海外の有力作家の招待展示なども行われており、今回は ヤープ・デ・ルイグによるビデオインスタレーション『Spliid versus spliid 』が展示されていました。 ヤープ・デ・ルイグ氏 1957 年オランダ生まれで、ヨーロッパを中心に活躍しているビデオアーティストです。

Swaterpiece00

 

92日の オープニングにはアーティストやクリエイターたちが多数集まりました。ノミネート作家への表彰や招待作家への感謝などが行われるなか、文化庁メディア芸術祭の上映と紹介をおこないました。メディア芸術祭の上映は会期中を通して特別プログラムとして上映されます。

来場者に日本の作品に対する 感想を聞いたところ、いずれの作品も完成度が高く、洗練している。カット割りや構図など、映像に対する作り手側の視点がまったく違うという意見がありました。

Swaterpiece03

 

ラトビアは第一次世界大戦後の1918年に独立しますが冷戦時代の1940年にソビエト連邦に併合され、 1991 年に独立を回復しています。そのような歴史を持っているからこそ 「国」という のは国境という地理的なことだけではなく、自分たちの言葉や文化こそが国を形成するという意識が強く持っています。

WATERPIECES NAOSS VIDEO ISLAND など、新しい文化の育成ということに熱心であるのは、国を形成するのは文化であるという理由が一番大きいようです

阿部芳久(CG-ARTS協会)

Fotoblog6

1

 
 

■WATERPIECES 2008
International Video and Contemporary Art Festival
 

会期 2008年9月2日(火)~7日(日)
会場 Art centre BETANOVUSS、NOASS(ラトビア・リガ)

■Culture and Art Project NOASS
http://www.noass.lv/

■関連情報LINK
第14回学生CGコンテスト作品募集 (9月19日まで)
第12回文化庁メディア芸術祭作品募集 (9月26日まで)

2008年9月 7日 (日) 040 展覧会・イベント(海外), 047 WHITE NIGHT & WATER PIECES | | トラックバック (0)

2008年8月31日 (日)

ラトビア「THE WHITE NIGHT」一晩だけのメディアアートイベント。

 

061s

ラトビアの首都リガにおいて830日(土)の夜から31日(日)の早朝にかけて、現代美術フォーラム「THE WHITE NIGHT」が行われた。

 

フォーラムと名づけられているので、会議やシンポジウムが中心であとうと想像していたが、映像フェスティバル音楽イベント、パフォーマンス、メディアアートやビデオインスイタレーション展示など約20のイベントが市内各地で繰り広げられ、一夜限りのメディアアートフェスティバルといった様子。

 

Klusa_dabas_2

ラトビアは緯度が高いので9時近くまで明るい。イベントは夕方6時くらいから少しづつ始まるが、多くは9時過ぎから。盛り上がるのは12を回ってからで、朝の4時、5時まで続くイベントもある。9月1日から新学期が始まるので夏休み最後に街をあげて盛り上がろうといったところか。


Klusa_daba2s

上の写真は国立オペラハウスの前でおこなわれていた「KLUSA DABA」という音楽イベント。DJの音楽に合わせて、オペラハウスの正面壁面に映像が投影されていた。


S

そして、WHITE NIGHTの中心となるのが「NOASS VIDEO ISLAND」という映像イベント。河川敷に4つのスクリーンが設けられ、 セルビア、エストニア、リストニアのビデオアート作品と、文化庁メディア芸術祭の映像作品が上映された。今回の上映はNOASSからの招聘によって実現したが、ここ数年メディア芸術祭にラトビアからの作品応募も続いている。


メディア芸術祭としては ラトビアはもとより、東欧での初めての上映。第11メディア芸術祭のアート部門、エンターテインメント部門、アニメーション部門の中から19点の映像作品を紹介した。雨が時折 降るという状況にもかかわらず、若者中心に多くの観客が集まり、上映は朝の4時まで続いた。


Apocs

セルビア、エストニア、リストニアののプログラム上映もすべては見ることができなかったが、それぞれのお国柄が出ていて興味深いものであった。メディア芸術祭ではさまざまな国で作品紹介をしているが、作品への反応は国によって異なる。今回の上映では4つのプログラムの中でもメディア芸術祭に一番多く集まっていたことは素直にうれしい。エンターテインメント部門で大きな笑いが出ていたのも印象的であった。 

阿部芳久(CG-ARTS協会)

NOASS VIDEO ISLAND
Contemporary Culture Forum WHITE NIGHT

会期 2008年8月30日(土)・31日(日)
会場 AB dambis(ラトビア・リガ)

■Culture and Art Project NOASS
http://www.noass.lv/

■関連情報LINK

第14回学生CGコンテスト作品募集 (919日まで

第12回文化庁メディア芸術祭作品募集 (926日まで

2008年8月31日 (日) 040 展覧会・イベント(海外), 047 WHITE NIGHT & WATER PIECES | | トラックバック (0)