「798廠」北京のアートスポット(レポート)
北京には「芸術区」と呼ばれるアートエリアが4つありますが、メディアアート展「SYNTHETIC TIMES 媒体中国2008」のオープニングに訪れた際に「798芸術区」(798廠)にも足を伸ばしました。
「798廠」とは工場番号798という意味で、北京の北東部郊外に位置します。1950年代に中国人民解放軍が軍事機器の生産拠点として建てた工場で軍事機器や半導体を作り出していました。その後、中国政府の経済政策転換により工場は閉鎖され、操業停止となった工場には、アート制作に最も必要とされる“広い空間”が大量に空きスペースとして残されました。
1990年代初めごろから、中央美術学院の学生などがアトリエとして「798廠」に移り住むようになり、2002年に老舗ギャラりーがにオープンしたことをきっかけに、「798廠」は多くのアート関係者に知られるようになります。
旧東ドイツのバウハウスを思わせる建築美とその格安の賃貸料、そしてアート制作に相応しい魅力的なスペースにアーティストだけでなく、ギャラリー関係者や、レストランオーナーを魅了し、今では一大アートビレッジを形成しています。
中でも、2007年11月にオープンした「UCCA」(ユーランス現代美術センター)は巨大な国営工場の一棟をそのままアートセンターにした大規模なものです。オーナーは世界でも有数の中国アートコレクターでもあるベルギーのユーランス夫妻。8000平米の敷地には3つの巨大な展示スペースと図書館、講堂、売店、カフェも併設されています。
中国だけでなく世界中の現代アートの紹介や、企画展示の開催、セミナーなど教育にも力を入れている「UCCA」の成功に追随し、現在新たな海外出資による大規模アートセンターの新設プロジェクトも進んでいます。
大小100以上のギャラリーや本屋、お洒落なカフェなどがひしめく「798廠」。土曜日の午後には多くのギャラりーでオープニングパーティなどが行われ、敷地には多くの外国籍の観光客も訪れます。
アートだけでなく、映画上映会や、クラブイベントなども最近は盛んに行われ、現在では住居を構える人も多くなりました。かつて、工場であった「798廠」は生活文化圏へと変貌しつつあります
■798廠(798芸術区)
http://www.798art.org/
所在地 北京朝陽区酒仙橋4号
■UCCA(ユーランス現代美術センター)
http://www.ucca.org.cn
所在地 北京朝陽区酒仙橋4号798廠芸術区
営業時間:10:00〜19:00[月曜休]
■関連情報LINK
「SYNTHETICTIMES=合成時代」媒体中国2008レポート
2008年6月29日 (日) 020 お知らせ(海外), 046 SYNTHETICTIMES-媒体中国 | 固定リンク | トラックバック (0)



![平成20年度[第12回] 文化庁メディア芸術祭](http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2008/images/bn_2008repo.gif)

























