昨日のレポートでは SICAFのオープニングやオープニングの様子を紹介しましたが、今回は“アニメーション映画祭”についてレポートします。
SICAFアニメーション映画祭は、大きくは“コンペティション”と招待作品などによる“特別プログラム”の2つによって構成されています。会場はソウル市の繁華街にあるシネマコンプレックス「ロッテシネマ」のスクリーンを3つ使用しています。
コンペティションは、短編フイルム(プロ/学生)、フィチャーフイルム、TVフイルム、CMやPVなどを含むコミッションドフイルム、インターネットアニメーションといった部門があります。今回は63ヶ国から1,307作品の応募があったと発表されています。
審査は2段階でおこなわれ、プレセレクション委員会で本審査に進む作品が選ばれます。今回はプレセレクションで30ヶ国137作品にまで絞り込まれ、それらの作品がフェスティバル会期を通して上映されます。世界中から集まった本審査委員によって審査され、5月24日の夜におこなわれるレセプションで受賞作品が発表されます。
特別プログラムでは「SIGGRAPH」「バンクーバ・フイルムスクールコレクション」「ポーラーンドのアニメーション」「審査委員特別プログラム」など多彩なプログラムが上映されます。日本の『FREEDOM』と『ストレンヂア』も大きく取り上げられ、5月22日には『FREEDOM』の森田修平監督の講演がおこなわれ、24日には『ストレンヂア』の安藤真裕監督による講演も行なわれる予定です。
「文化庁メディア芸術祭」の作品上映も昨年に引き続き実施。第11回メディア芸術祭の短編アニメーションを中心に、SICAFとも協議して決めた12作品を『Japan Media Arts Festival Best』として上映しています。
今回の上映プログラムは、メディア芸術祭の持つ多様性を伝えることに重点をおいています。紹介する作家は巨匠から学生まで、表現は芸術性としてだけでなくエンターテインメント性の高い作品まで、技術的にはアナログ的なものから高度な CGを駆使した作品までといったように、作家、内容、技法の3つの視点で多様性を示しました。
22日の上映後にはスピーチの時間をいただき、メディア芸術祭や上映プログラムについてお話しましたが、驚くほど多くの質問がありました。韓国でも日本のアニメやマンガは人気が高いのですが、今回のようにインディペンデントな若手中心の作品に対しても非常に積極的な韓国の若者達の姿が印象的でした。
阿部芳久(CG-ARTS協会)
文化庁メディア芸術祭SICAF2008特別プログラム
Japan Media Arts Festival Best
1. 『カフカ田舎医者』
2. 『49』
3. 『Burning Safari』
4. 『LOST UTOPIA』
5. 『BPMEJEADS』
6. 『Birthday』
7. 『放課後、エメラルド』
8. 『アニ*クリ15「宇宙人来襲 ヒロシの場合」』
9. 『SHATTER』
10. 『ムサシノ プラトー』
11. 『Le Musicien』
12. 『放課後MIDNIGHT』
■SICAF2008(Seoul International Cartoon & Animation Festival)
http://www.sicaf.org
日時 2008年5月21日(水)~25日(日)
会場 SETEC、ロッテシネマ(韓国・ソウル)
■関連情報LINK
映画『ストレンヂア』公式サイト
『FREEDOM』公式サイト