2008年9月11日 (木)

「メディアシティ・ソウル2008」26ヶ国の約80のメディアアート作品が展示。

2008091white_mediaアルス・エレクトロニカは9月9日に盛況のうちに終わりましたが、9月12日からは韓国のメディアアートフェスティバル 「第5回ソウル国際メディアアートビエンナーレ」(メディアシティ・ソウル2008)が始まります。日本では報道される機会は少ないですが、メディアアート分野のフェスティバルは世界中に広がっています。

「メディアシティ・ソウル2008」は、ソウル市の中心にあるソウル美術館で開催。梨花女子大学教授パク・イルホ氏がディレクターになり、オランダ、ドイツ、アメリカそして日本から松本透氏(東京国立近代美術館企画課長)の4名を学芸員に迎え、Turn & Widen = 転換と拡張」をテーマに韓国、日本、デンマーク、インド、シンガポール、ロシア、中国など、26ヶ国の約80作品が展示されます。

過去4回のビエンナーレを踏まえ、来るべき時代への展開を模索し、根本的な問題である「ニューメディアアートとは何か?」「伝統的なアートとニューメディアアートの違いは何か?」そして「ニューメディアアートはどんな変化をもたらし、どんな影響を与えてゆくのか?」を、検証します。

3階までの各展示階にはテーマに基づく作品が展示されます。1階のテーマは“光”。アーティストにとって光とはそもそも何か?視覚するために存在した光は、メディアアートでは、いつしか作品の主体になりました。メディア芸術祭や学生CGコンテストで高い評価を得ている松尾高弘氏インスタレーションの『Phantasm』(写真)、立体の作品で知られるアニッシュ・カプーアによる光の作品『Wounds and Absent Objects』、UWB技術で書をモチーフとした台湾・工業技術院研究室(ITRI Creativity Lab)による『Flow of Qi』などが展示されます。

2階のテーマは“コミュニケーション”。かつて作品は鑑賞者に一方的にメッセージを投げかける表現方法でしたが、メディアアートでは、積極的に鑑賞者の参加を促すようになりました。レントゲン技術を使用したフランスのマリー・セスターの『Exposureなどが展示されます。

そして3階のテーマは“時間”。映像やデジタル技術によりを楽しむためには時間が必要になりました。時間という要素が加わったことで、アートはさらに複雑化します。ドイツのヘルガ・グリフィスによる『Microclimate』 は実際に空を見上げることが出来るインスタレーション。そして、手書きのアニメーションで知られる南アフリカ共和国のウィリアム・ケントリッジの『What Will Come』などが紹介されます。

3つの切り口で、ベテランから新鋭のアーティストまで様々なスタイルの作品を楽しめるソウル国際ビエンナーレは1112日まで開催されます。

また、会期中の10月9日には、ナムジュン・パイク・アートセンターが竜仁に新しくオープンしますので、韓国に行かれる方は合わせて訪問してみてはいかがでしょうか?

■第5回ソウル国際メディアアートビエンナーレ
http://www.mediacityseoul.or.kr/
会場 ソウル美術館(韓国・ソウル)
会期 2008年9月12日(金)-11月12日(水)

■関連情報LINK
松尾高弘氏インタビュー(文化庁メディア芸術プラザ)
ソウル美術館
韓国の現代美術とメディアアート(レポート)
アジアからの文化力(パク・イルホ氏出演シンポジウム)
第14回学生CGコンテスト作品募集 (9月19日まで)
第12回文化庁メディア芸術祭作品募集 (9月26日まで)

2008年9月11日 (木) 040 展覧会・イベント(海外), 042 media city seoul | | トラックバック (0)

2008年8月28日 (木)

「第5回ソウル国際メディアアートビエンナーレ」9月12日から開催。

Mediacityseoul

「第5回ソウル国際メディアアートビエンナーレ」(メディアシティ・ソウル2008)が、9月12日から11月5日までソウル美術館で開催されます。

アーティスティック・ディレクターは梨花女子大学のパク・イルホ教授。「Turn & Widen = 転換と拡張」をテーマした展示は次の3部構成になっています。

1. 先端技術を用いた人工ライトで描く「光のセクション」
2. インタラクティブ作品等を集めた「コミュニケーションのセクション」
3. 時間の流れにスポットを当てた「時間のセクション」

この構成にそって、韓国、日本、デンマーク、インド、シンガポール、ロシア、中国など、26ヶ国の69チームが制作した約80作品が展示されます。

■第5回ソウル国際メディアアートビエンナーレ
The 5th Seoul Internatioal Media Art Biennale

http://www.mediacityseoul.or.kr/

会場 ソウル美術館(韓国・ソウル)
会期 2008年9月12日(金)-11月12日(水)

■関連情報LINK

ソウル美術館
韓国の現代美術とメディアアート(レポート)
アジアからの文化力(パク・イルホ氏出演シンポジウム)
第14回学生CGコンテスト作品募集 (9月19日まで)
第12回文化庁メディア芸術祭作品募集 (9月26日まで)

2008年8月28日 (木) 040 展覧会・イベント(海外), 042 media city seoul | | トラックバック (0)

2008年6月21日 (土)

韓国の現代美術とメディアアート(レポート)

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2008311韓国のアニメーションとマンガの祭典「SICAF2008」に参加した際に、ソウル美術館(SeMA=Seoul Art Museum)にも取材にうかがいました。

ソウル美術館は1928年に創設。ソウル市庁前広場の近くの王宮「徳寿宮」の奥にある丘の上にある現在の場所には2002年5月に移転してきました。かつて最高裁判所として使われていた歴史的建造物を改装したものです。

Sema2 訪問した際には、1階のメイン展示室では日本でも人気のフランスの彫刻家アントワーヌ ブールデルの大規模なコレクション展が開かれ、多くの美術愛好家、中でも学生や若者の来場者が多く訪れていました。

Sema12階と3階の企画展示室では「エマージングアーティストセレクト2008-アートを鑑賞する4つの方法」と題した企画展行われていました。「線と色のエコー」、「水にかかれたスローガン」、「想像の裂け目から生まれるモンスター」、「日常の美」の4つのゾーンに、25名の韓国の若手現代アーティストの作品が展示されていました。

Sema3 「エマージングアーティストセレクト」展は2004年からスタートした2年に一度開催される企画展で、ソウル美術館のキュレーターが2年間かけてリサーチし、若いアーティストに作品発表の場を提供するとともに、作品を通じて韓国美術の未来への発展的な審美眼を啓発する目的で開催しているとのことです。

Sema4 韓国の若手のアーティストに焦点をあてた現代美術をまとめてみる機会は初めてでしたが非常に興味深いものでした。世界の美術シーンから影響を受けつつも、現在の韓国というものを感じさせる作品が数多く見られました。

Sema6 今年の9月12日から始まる「ソウル国際メディアアートビエンナーレ」(通称:メディアシティーソウル)もソウル美術館で開催されます。メディアシティーソウルは2年おきに開催されるメディアアートの祭典で今回が5回目になります。運営もソウル美術館のみなさんが中心になっていますが、現代美術をあつかっている美術館が主体的にとりくんでいるメディアアートフェスティバルは意外にも少なく、こちらにも期待が高まります。

■エマージングアーティストセレクト2008-アートを鑑賞する4つの方法
(Selected eMerging Artists 2008 - Four Ways to Look at Art)

会場 ソウル美術館(韓国・ソウル)
会期 2008年3月28日(金)-6月15日(日)

■第5回ソウル国際メディアアートビエンナーレ
(The 5th Seoul Internatioal Media Art Biennale)

http://mediacityseouleng.tistory.com/
会場 ソウル美術館(韓国・ソウル)
会期 2008年9月12日(金)-11月12日(水)

■関連情報LINK
ソウル美術館
http://seoulmoa.seoul.go.kr/html/eng/

2008年6月21日 (土) 040 展覧会・イベント(海外), 042 media city seoul | | トラックバック (0)