「第12回広島国際アニメーションフェスティバル」について、開会式とコンペティションについて紹介してきましたが、今回はそれ以外についてレポートしたいと思います。
今回の広島国際アニメーションフェスティバルは3つの上映ホールを使い、8月7日から11日までの5日間で56プログラムが行われました。コンペティションのほかに、世界の学生が作ったアニメを特集したプ
ログラムや、世界の巨匠のプログラム、『ムーミン』を生んだアニメ大国フィンランドの特集などバラエティに富んだ作品が紹介されました。
特に注目を集めていたのが『アニメーションより愛をこめて/手塚治虫の仕事』と題して行われた、手塚治虫回顧上映と虫プロで手塚治虫さんと一緒に仕事をした5人のアニメーション監督によるトークショーです。
トークショーの前におこなわれた回顧上映では、『鉄腕アトム』の第1回放送や、短編の『ジャンピング』など貴重な作品が上映されました。
トークショーには富野由悠季さんや杉井ギサブローさん、出崎統さん、りんたろうさん、高橋良輔さんといった日本のアニメを築いていった5人の監督が出演。これだけのメンバーが勢ぞろいする機会はそうあるものではありません。
それぞれ手塚治虫さんとの思い出について語られました。出演者の中で一番入社の遅かった富野監督に対して先輩にあたるりんたろう氏が「富野の話が長いから話す時間がなくなる」と一喝するなど、会社というよりも大きな家族だったという当時の虫プロダクションを思わせる場面もあり、多いに盛り上がるトークショーとなりました。
また、国内外のアニメーション関係者、学生が集まる中、文化庁メディア芸術祭もブース出展し、多くの来場者を集めました。ブースには、第11回アート部門大賞のジャン・ガブリエル・ぺリオさん、アニメーション作家の久里洋二さん、富野由悠季さんをはじめ、国内外の審査委員や作家、監督、メディア芸術祭の受賞者にお立ち寄りいただきました。
メディア芸術祭の上映ブースと同じ会場の一階市民ギャラリーでは、アニメーション制作に関わる学科を持つ大学がブース出展した「エディケーション・フィルム・マーケット」が開かれていました。
その関連企画として、今年度開設された、東京藝術大学院映像研究科アニメーション専攻の教授の伊藤有壱さんやリンクス・デジワークスのプローデューサーである福本隆司さんらがトークイベントを行い、集まった学生に対して、それぞれのアニメーションとの関わりについてお話をされていました。
■第12回広島国際アニメーションフェスティバル
http://hiroanim.org/
会期 2008年8月7日(木)- 8月11日(月)
会場 アステールプラザ(広島市中区加古町4-17)
■関連情報LINK
第14回学生CGコンテスト作品募集 (9月19日まで)
第12回文化庁メディア芸術祭作品募集 (9月26日まで)
*写真上から順に、富野由悠季氏、久里洋二氏、ジャン・ガブリエル・ぺリオ氏、伊藤有壱氏