審査委員会推薦作品『MORE』作者インタビュー[2]
Q5.制作は商品化を目的としているのでしょうか?それともアート作品として制作されていますか?
昨年は 私のキャラクターであるスネークドッグ(蛇犬)の絵本を出版しました。また、同じモチーフを使用した1.5mものポスターを何枚も制作し、展示しました。
私の場合、本を制作することと作品を制作することを同時進行で行っていますので、両方だといえますね。
Q6.いつもオリジナルのキャラクターが作品に登場しますか?
常に、Bug(虫)やスネークドッグ(蛇犬)や魚など、私のキャラクターが必ず登場します。
Q7.今回推薦作品に選ばれた『MORE』に関して、説明していただけますか?
この作品は、今回のメディア芸術祭応募のために制作された特別なカーペットです。しかし、モチーフで登場しているBug(虫) は、すでにコペンハーゲンで行った『MORE』という展覧会で、スネークドッグ(蛇犬)とともに巨大な平面作品で登場しています。
そこでは、異なるカーペットも展示しました。
『MORE』というタイトルの由来ですが、私の作品では、同じモチーフが何度も何度も登場します。コペンハーゲンで大きなスペースでの展覧会の予定があり、スネークドック(蛇犬)をモチーフにしたビジュアルを今回出展した2mのサイズで何枚も展示する予定です。
他のプロジェクトもあって、例えば、数日前に新宿でみつけた古い工具店の前で撮影した写真をモチーフとして組み合わせてポスターを制作したいと思っています。大阪で見つけた不思議なサインを撮った写真などもモチーフにしようと思っています。
Q8.『MORE』のモチーフとして、何か日本のモチーフは使われましたか?
JRの路線図のイメージを使用しました。初めて東京に来たときは、本当に電車を利用するのが難しかったですね。
私は、地図が好きなので、新しい町にいくと必ず地図を買って、どうやって移動するかを考えます。デンマークの地図は必ず北が上になりますが、日本の地図は必ずしも北が上でないですよね。地図自体はわかりやすいのですが、非常に混乱します。そこから地図を使うアイデアが生まれました。白黒のモチーフの背景に使用したのは、刺繍が施されている古いカーペットの写真です。構造的な要素を持った古いものと新しいものを混ぜ合わせています。
Q9.日本には、メトロの路線図を記号化しているような作品もありますが、なぜJRだったのでしょうか?
メトロの路線図は、色が付いていて素敵ですけど、日本語がわからない私には、認識するのも利用するのも難しいですね。しかし、JRは白と黒だけで構築されているので、まるで白黒のコピーのようですし、駅の部分がまるで生き物のイラストのように見えるんです。
そこから、この作品のようなイメージに繋がりました。
デンマークの地図とは全く異なるJRの路線図は、デザインに見えてきます。この路線図を見慣れていない観光客は、日本の人と全く異なった感覚でこの地図を捉えて、デザインのように感じると思います。
Q10.新しいプロジェクトはありますか?
あります。カーペットをまたつくりたいと思っています。
そして、硬い木材を使用して、椅子と立体の作品もつくれたらと思っています。触れて、座って使用する作品をパブリックな図書館に展示する計画です。椅子と立体のまわりにカーペットを敷いて・・・。10人のアーティストがこの図書館のプロジェクトに参加しています。
それからフランス人の作家とコラボレーションして、本を制作するプロジェクトもあります。たくさんの写真を使用する予定なので、東京での写真も使用したいと考えています。
今回の来日で、山ほどの写真を撮りました。日本の家屋や商店の小さな窓に何かが映りこんでいる写真を素材にして、作品にしたいと思っています。
『MORE』作者インタビュー[1] [2] [3]
2009年4月 7日 (火) 000 メディア芸術祭 | 固定リンク
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