日本では報道される機会は少ないですが、メディアアート分野のフェスティバルは世界中で新しく生まれ成長しつづけています。
メディア芸術祭では今回も世界のメディアアートを知ることの出来る「Media Art in the World」を同時開催。メディアアートの世界を俯瞰できる人気プログラムは更にバージョンアップしています。
展示コーナーでは、世界各国の代表的なフェスティバルを、パネル、映像、google earth等で紹介します。講堂等では各フェスティバルの優秀作品を一挙に上映します。フェスティバル・ディレクター等によるプレゼンテーションを行うプログラム(*印)は特にお勧めです。
世界のフェスティバルを見ると、いずれも開催国の文化や歴史に根ざしていることがわかります。日本のメディア芸術とは何なのかを考えてみてはいかがでしょうか。[阿部芳久 CG-ARTS協会]
■Media Art in the Worldで紹介する主なフェスティバル
アヌシー国際アニメーション映画祭 (フランス)
http://www.annecy.org/
1960年にカンヌ国際映画祭のアニメーション部門から独立するかたちで設立。クレイアニメ、人形アニメ、切り紙アニメなどを含む様々な技法で制作された作品が審査され、優秀作品が選ばれます。世界最大規模のアニメーション見本市MIFAも併設されています。
Ars Electronica (オーストリア)*
http://www.aec.at/
1979年から開催されている歴史あるメディアアートフェスティバル。世界中からメディアアートの専門家が開催地であるリンツに集まります。アートとテクノロジー、社会との関係をメインテーマに、受賞作品展だけでなく、シンポジウムやライブイベントなども充実しています。
オタワ国際アニメーション映画祭 (カナダ)
http://ottawa.awn.com/
1976年から開催されている北米最大級のアニメーションフェスティバル。国際アニメーション映画協会(ASIFA)公認の国際映画祭であり、アヌシー、ザグレブ、広島と並ぶ世界4大アニメーションフェスティバルとして知られています。
SIGGRAPH (アメリカ)*
http://www.siggraph.org/
1973年から開催されている世界最大規模のCGとインタラクティブ技術の国際会議。最新技術の論文発表や、デジタル映像作品の上映、アート展示、講演やパネルディスカッションなど、デジタル映像関係者に欠かせない情報が一堂に集結する場となっています。
SIGGRAPH Asia (シンガポール)*
http://www.siggraph.org/asia2008/
アジアへの積極的な展開をはかるために2008年からスタート。第一回目はシンガポールで開催され、2009年は横浜、2010年はソウルでの開催が予定されています。構成はシーグラフとほぼ同じで、論文発表、上映会、アート展示、先端技術紹介などです。
SICAF (韓国)*
http://www.sicaf.or.kr/
1995年から開催されている韓国最大のアニメーションとマンガの祭典。アニメーション映画祭では世界中からの作品を集めて上映しています。アニメーション見本市、マンガ作品展、ビジネスフォーラムなどもあわせて開催しています。
ソウル国際メディアアートビエンナーレ (韓国)
http://www.mediacityseoul.or.kr/
ソウル美術館で2年おきに開催されるメディアアートの国際展。メディアシティー・ソウルの愛称で知られています。2008年に開催された第5回目は、「Turn & Widen = 転換と拡張」をテーマに韓国、日本、デンマーク、インド、シンガポール、ロシア、中国など、26ヶ国の約80作品が展示されました。
中国国際アニメーション&デジタルアートフェスティバル (中国)*
http://www.cicdaf.com/
中国の江蘇省で2004年から開催されているアニメーションとデジタルアートの祭典。政府の支援を受けて国際的なコンテストを開催するとともに、中国と海外のアニメーション作品の上映や、フォーラム、見本市などを行っています。
transmediale (ドイツ)
http://www.transmediale.de/
1988年にビデオアートのフェスティバルとしてスタート。ベルリンの新たな文化として、メディア芸術のショーケースとなるべく2001年にリニューアルしています。メディアテクノロジーから生まれる文化の可能性を、アート作品の展示やパフォーマンス、カンファレンスによって提示しています。
FILE (ブラジル)
http://www.file.org.br/
2000年からサンパウロとリオデジャネイロで開催されている南米最大のメディアアートフェスティバル。世界から募った作品や、シンポジウム、パフォーマンスイベントで構成されています。常設のラボでは作品資料のアーカイブや制作支援なども行なっています。
■第12回文化庁メディア芸術祭
12th Japan Media Arts Festival
http://plaza.bunka.go.jp/
会期 2009年2月4日-2月15日
会場 国立新美術館【入場無料】
上映スケジュールはこちら(PDF)
講堂
メインシアター