2008年3月 4日 (火)

「アルス・エレクトロニカ」3月19日まで作品募集延長。

毎年9月にオーストリアで開催されているメディアアートの祭典「アルス・エレクトロニカ」の作品募集が3月19日まで延長されました。間に合わないとあきらめていた方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
詳細はウェブサイトをご覧ください。

■Prix Ars Electronica2008
http://prixars.aec.at/

募集締切 2008年3月19日
募集部門 Computer Animation / Film / VFX,
     Digital Musics,
     Interactive Art,
     Hybrid Art,
     Digital Communities,
     u19 - freestyle competition,
     Media.Art.Research Award
問合せ先 animation@prixars.aec.at

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2007年9月14日 (金)

「Ars Electronica 2007」(12)新たな出会いとスタート

Fe_2007_secondcity アルス・エレクトロニカは9月11日(火)に全日程を終了しました。事務局によると来場者総数は31,500人、アーティストや科学者は530人、マスコミやジャーナリストは533人と発表されています。会期を通して雨が降り、真冬のような寒さでしたが、今回も世界中から多くの人たちがリンツに集いました。

Photo_6 メディア芸術祭としては、(1)メディア芸術祭の受賞作品と受賞アーティストの紹介、(2)メディア芸術祭の海外PR、(3)海外のメディアアート作品リサーチ(4)海外のメディアアートフェスティバルとのコラボレーション促進などを目的として、アルス・エレクトロニカに参加しています。

Photo_7 メディア芸術祭の優秀作品上映である「Japanese Animation」も今回で5回目となり、すっかり人気のプログラムとして定着しています。メディア芸術祭や学生CGコンテストの受賞者等が紹介される機会も増えています。そろそろ発展的に次のステップに移っていくことを考える時期であるかもしれません。

Photo_5 今回の滞在中には、世界中のアーティストや研究者、フェスティバルディレクター、キュレーターとの新たな出会いがありました。この出会いを日本のメディア芸術の発展に活かしていきたいと思います。

最後になりますが、日本から出展されていたアーティストや関係者の皆様、本当にお疲れさまでした。

文化庁メディア芸術祭事務局
CG-ARTS協会 文化事業部長
阿部芳久

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「Ars Electronica 2007」(11)カンファレンスの魅力

Photo_9アルス・エレクトロニカは展示やイベントだけでなく、カンファレンスが充実しているところも魅力です。カンファレンスは大きく分類すると3種類あります。

「Prix Forum」
部門ごとに受賞者が集い受賞作品をプレゼンテーションします。

「Goodby Privacy Symposium」
今回のテーマである“Goodby Privacy”について、世界中から集まった有識者がディスカッションします。

「その他」
UNESCOや、ISEAといった外部の団体が、アルス・エレクトロニカの開催に併せて行なうシンポジウムなどです。

「Prix Forum」では、受賞者自身による制作秘話やアピールポイントなど貴重な話を聞くことが出来ました。

「Goodby Privacy Symposium」では、“プライバシーと公共、仮想現実と現実、民族や宗教など、極めて情報化が進んだ現代と将来において、多くの境界線はどのようになっていくのか。しかし、どんなに技術革新が進もうと人間が主人公であるべきである。”という今回のテーマについて様々な議論が行なわれました。

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2007年9月13日 (木)

「Ars Electronica 2007」(10)アニメーションフェスティバル

Photo_5 アルス・エレクトロニカの“Computer Animation / Film / VFX部門”の受賞作品は、アニメーションフェスティバルとしてシアター上映されます。

Photo_6 今年のGoldene Nica(大賞)はチェコ出身のベン・ヒボン(写真右)の『Codehunters』です。チェコと言えば人形アニメーションの故郷とPr_2007_codehunters_001_pしてアーティスティックな短編アートアニメーションを思い浮かべますが彼の作品は日本のアニメそのもの。押井守、宮崎駿、森本晃司等の影響が強く見られます。受賞式(GALA)でのコメントも日本のアニメへの讃歌でした。

Pr_2007_gentlemen_001_p_2 アニメーションフェスティバル上映全体への印象としては、SIGGARPH等のフェスティバルで既に見たことのある作品が多く、やや新鮮味に欠けるものでした。 一昔前までは、CG映像なら「SIGGRAPH」、アートアニメーションならば「アヌシー」、商業アニメなら「東京国際アニメフェア」といった棲み分けが出来ていましたが、制作環境のデジタル化とグローバリゼーションによって、上映作品が均一化してしまい、フェスティバルの特徴が出しにくくなってきているようです。

『Codehunters』
Ben Hibon (UK ) / BLINK PRODUCTIONS
www.blinkink.co.uk

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「Ars Electronica 2007」(9)ドナウ河畔のミュージカル

Photo_4 リンツ市ではリンツ出身の音楽家であるブルックナーの名前を冠した「ブルックナー音楽祭」を毎年開催しています。アルス・エレクトロニカもこの音楽祭に併せて開催したのが始まりでした。

Photoそのような歴史もあり、アルス・エレクトロニカにはデジタル音楽部門の賞があり、音楽イベントやパフォーマンスも数多く行なわれます。 オーケストラとメディアアートを融合させたイベントや、デジタルミュージックのコンサート、DJイベントなど多彩です。スケジュールの都合であまり参加することは出来ませんでしたが2つほど紹介しましょう。

『Visualized Linzer Klangwolke (Cloud of Sound) - Six Tales of Time』
Photo_2 9月8日(土)の夜にはドナウ河畔でミュージカルが行なわれ10万人もの人々が集まります。船に設けられた舞台やスクリーン、サーチライト、対岸のビルの壁面までもPhoto_3使った大がかりなものです。そしてフィナーレには花火が盛大に打上げられます。
Story: Folke Tegetthoff
Visualization: Kraftwerk Living Technologies, Markus Beyer

『Siren』Ray Lee(UK)
Siren レントス現代美術館の屋外ではサウンド・インスタレーション『Siren』が展示。約20本の脚立に一対のスピーカーが延々と様々な低音を鳴らしながら回り続けます。
http://www.invisible-forces.com/

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2007年9月12日 (水)

「Ars Electronica 2007」(8)アルスセンターでの展示

受賞作品は審査委員によって選ばれますが、Ars Electronica Centerでの展示作品は審査委員だけでなく、Ars Electronica側の意向が強く反映されているようです。選出された作品は来年9月まで常設展示されます。

今年選ばれた作品は11作品のうち7作品が日本作品であり、文化庁メディア芸術祭や学生 CGコンテストで活躍されているアーティストのみなさんの作品が大半を占めます。事務局としても受賞者が海外でも高い評価を受けることは本当に嬉しいものです。

Ars Electronicaのディレクターであるゲルフリード・シュトッカーからは日本作品について次のような意見をいただきました。「日本人アーティストの作品は、いずれも特異なアプローチがあり、インタラクティブ性を重視しプレイフルだけれども、安っ ぽくない質の高いエンターテインメントを追求した作品が多いと思います。」

『Save Your Self!!!』Hideyuki Ando, Tomofumi Yoshida, junji Watanabe (JP)
Saveyourself 水の入ったボールに小舟を浮かべて持っていると、揺れが人に伝わり自分自身が小舟に乗っているように動いてしまいます。

『hanahana』plaplax (JP)

Hanahana 香水を近づけると、その香水の種類によって様々な花が開き、蝶が飛んでくるとてもかわいい作品です。

『Phantasm』Takahiro Matsuo (JP)
Photo_4 赤い玉を持っていると光の蝶が集まってきます。乱舞する光る蝶が幻想的です。学生CGコンテスト大賞受賞者の作品です。

『Diorama Table』Keiko Takahashi (JP)
Diorama 画面の上にロープをおくと、ロープを線路に見立てて映像の列車が走ります。実物と映像が調和していて、メディア芸術祭やSIGGRAPHでも人気を集めました。

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「Ars Electronica 2007」(7)Cyber Artsの展示

大通りから少し入ったところにOKセンターという展示会場があります。例年ここでの展示は受賞作品によって構成されています。この受賞作品展の名称が「Cyber Arts」です。受賞作品集の名称もCyber Artsとなっています。作品集は DVD付きで48.5ユーロです。日本からでもamazon .com等で購入することが出来ます。

さて、Cyber Artsですが、あくまでも個人的な感想ではありますが難解な作品や、大がかりな展示にしては内容が薄い作品が多かったように思います。テーマや技術的な部分において既視感があるものが少なくはありませんでした。そのような中でも興味深かった作品のいくつかを紹介しましょう。

『Park View Hotel』Ashok Sukumaran(IN)
Pvhotel インタラクティブ部門の大賞作品。望遠鏡をのぞくとホテルの部屋が見えます。望遠鏡のボタンを押していくと部屋の明かりがついていきます。

『SHO(U)T』Vincent Elka(FR)/Emosmos
Shout 壁一面に大きく投影された女性の顔。その前にあるマイクに向かって話かけると、こちらの感情の起伏によって映像が反応します。

『White Lives on Speaker』Yoshimasa Kato, Yuichi Ito(JP)
Whitelives白いスターチがスピーカーの上でブルブルと振動。脳波によってスターチの形が変わっていきます。

『Freqtric Project』Tetsuaki Baba(JP)
Freqtric_project 人の体がドラムになる作品。オーストリアの女の子にも大人気でした。CG-ARTS協会「学生CGコンテスト」受賞作品。

『Unreflective Mirror』Masaki Fujihata(JP)
Photo_2 サングラスをかけて鏡の前に座るとあら不思議、自分の姿は映らずにサングラスだけが映っている。顔を動かすとサングラスだけが動いている。

『SGM-Iceberg-Probe』Agnes Meyer-Brandis (DE)
Photo_3 テントの中にある装置の前に座って、ロープを地底に下ろしていくとヘンテコな妖精がところどころに表れます。妖精が奇想天外な動きをしているので探索に飽きることがありません。

『Conservation of Intimacy』Bernie Lubell(US)
Photo 木とゴムホースで出来た大がかりな装置。人の動きを電気ではなく空気で伝達します。例えば人がベンチに座って揺さぶると圧縮空気がホースを伝わり、その振動をプロッターが記録します。

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2007年9月11日 (火)

「Ars Electronica 2007」(6)誓約書が必要なイベント

Feed_1_2アルス・エレクトロニカではパフォーマンスやイベントも数多く開催されています。その中で、リンツ市内の植物園内で開催された『FEED』というイベントをご紹介しましょう。

このイベントはチケットを入手する際に、住所に名前、サインを入れた誓約書を一緒に提出しなくてはなりません。そのため、ボタニカルガーデンの中にある洞窟にしつらえられた会場に入るときは少し緊張しました。夜の11時の最終回に参加したため、すでに回りは真っ暗。しかも雨が降っていました。

Feed_21回の公演で約50名が参加。最初に音楽とシンクロする映像が上映されます。浮遊する人体のイメージです。そこから一転、次に自分の手のひらも見えなくなるくらいの濃いスモークがたかれます。隣に座っているはずの人の顔も見えません。そして、そのスモークの中、フラッシュとレーザー光線によるイメージが描かれます。「無重力のような状態」と作品の説明には書かれていましたが、まさにそんなイメージです。

洞窟という会場の環境もあいまって、とても不思議な体験でした。 『FEED』はニューヨークを拠点にしているオーストリア人アーティストKurt Hentschlägerによる作品です。

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2007年9月 9日 (日)

「Ars Electronica 2007」(5)セカンドシティ

Photo_4 ドナウ川沿いにあった「アルス・エレクトロニカ・センター」は、新しく大きく拡張させる工事を行なうため、今年の3月に現在の場所に仮移転しています。

Photo そのアルス・エレクトロニカ・センター周辺のショップやテナント、ギャラリー、空き地などで「セカンドシティ」という企画は行なわれています。

それらの場所で実際に作品を展示したり、協力し てくれたショップや会社とそこの人のアバターをセカンドライフ内に設置して、実際の街とセカンドライフを重ね合わせようというものです。今年のテーマ「GOODBY PRIVACY」とも絡み合わせようとしていたのではないかと思います。

Photo_5 天気が悪いこともあって会場を探すのに苦労したりと大変な面もありますが、今まで知らなかったリンツの街を知ることも出来るのと、良い意味での手作り感があって、来場者からも好評のようです。

セカンドシティで面白かった作品をいくつか紹介しましょう。

『Augmented Sculpture v.1.2』Pablo Valbuena(ES)
Shadow 立方体を組み合わせた形状に、凹凸を計算した映像をプロジェクターで投影。音響とあわせて刻々と変化。説明的ではなくシンプルで印象に残る作品。

『Arabesque』Peter William Holden(DE)
Photo_2 7本の足と8本の手が「青きドナウ」に合わせて踊るロボットアート。圧縮空気での作動音がロボット好きな人にとってはなんとも格好良い。

『雨刀』勝本雄一郎(日本)
Photo_3 ビニール傘を振ると刀の音が鳴る。オーストリアでチャンバラごっこの楽しさは国境を越えることを証明。第10回メディア芸術祭優秀賞受賞作品。

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2007年9月 8日 (土)

「Ars Electronica 2007」(4)受賞式、そして上映会

アルス・エレクトロニカ3日目。参加アーティストやリンツ市民はじめ、関係者全員の願いが通じたのか天気も回復。時折、太陽も顔をのぞかせてくれました。

Sichou 正午にはリンツ市庁舎内ではリンツ市長主催のインターナショナルレセプションが行われ、海外からの招待者が集まりました。 展示やイベントでのアジアの人たちの活躍と、アルス・エレクトロニカがアジアとの関係を重視していることを反映し、日本や台湾、シンガポールの関係者が会場の多くを占めていたのが印 象的でした。

Img_9729 そして午後6時30分からは、アルス・エレクトロニカの受賞式「Ars Electronica Gala」がブルックナーハウスで行われました。
受賞式の様子はテレビでも放送されるのですが、受賞者と作品の紹介に重点が置かれたショウアップされたものです。いわゆる表彰状を読み上げて手渡すというスタイルではありません。

Miwa歴史と伝統ある国際フェスティバルに相応しく、受賞者も世界各国のアーティストが受賞。日本からはデジタルミュージック部門で三輪眞弘の『逆シミュレーション音楽』が大賞であるGOLDEN NICAを受賞。受賞の喜びをドイツ語でスピーチされていました。

Photo また、夜8時からは「Japanese Animation」として、第10回メディア芸術祭の優秀作品上映を行いました。 人気のプログラムとして定着している「Japanese Animation」ですが、夜遅くの上映であることや降り出した雨もあり、集客が気になったところですが会場は満席で立ち見の来場者も多く、その熱気で会場内は外の寒さを忘れるほどでした。

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「Ars Electronica 2007」(3)2つのオープニング

Okopening_2フェスティバル2日目の9月6日(木)は「サイバーアーツ2007 (Cyber Arts)」のオープニングが OKセンターで開かれました。


「サイバーアーツ2007」は、今年のアルスエレクトロニカの受賞作品展です。ハイブリッドアート部門では藤幡正樹の『Unreflective Mirror』、インタラクティブアート部門では九州大学の馬場哲晃の『Freqtric Project』、加藤良将と井藤雄一の『White Lives on Speaker』、デジタルミュージック部門では三輪眞弘の『逆シミュレーション音楽』など、こちらでも日本人アーティストの作品が数多く展示されています。

 

Openingevent 今回のアルスエレクトロニカでは多くの屋外イベントが早朝から夜遅くまで予定されています。午後7時30分からは、オープニングイベント「more than momories」がリンツ市内の植物園内の洞窟で行なわれました。園内の美しい植物を鑑賞しながら 会場へ向かうという演出でしたが天候は朝からの雨。気温も8度と真冬並みに寒く、屋外のイベントには残念な状況でした。


しかし悪天候の中でも多くの来場者が集まりました。これも雨と寒さの中、丁寧に来場者を誘導している運営スタッフの暖かさと、 街ぐるみでフェスティバルを育んできたアルスエレクトロニカだからこそかもしれません。明日からのお天気が回復するよう祈りつつ、2日目が終了しました。

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2007年9月 6日 (木)

「Ars Electronica 2007」(2)プレスツアー

Ars「Ars Electronica 2007」がオーストリア・リンツにて9月5日から始まりました。  アルス・エレクトロニカ・センターやレントス美術館、 OKセンターなどの主要会場ではプレス向けの説明ツアーやアーティストによる作品の紹介などが行われました。

その中でも、アルス・エレクトロニカ・センターで行われている展示では、たくさんの日本人アーティストに出会うことができました。写真はアルス・エレクトロニカのゲルフリード・シュトッカーさんと日本人アーティストの集合写真です。

今年のアルス・エレクトロニカでも文化庁メディア芸術祭の歴代受賞者らの作品が数多く選ばれ展示されています。彼らとは遠くオーストリアの地での嬉しい再会となりましたが、「作品にどんな反応をいただけるのか、とても楽しみ。」とおっしゃっていました。

■ゲルフリード・シュトッカーが見た文化庁メディア芸術祭
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2006/report/symposium/specialinterview/index.php

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2007年9月 5日 (水)

「Ars Electronica 2007」(1)アルスって何?

「Ars Electronica 2007」が9月5日から9月11日までオーストリアのリンツにて開催されますが、会期中の様子をブログでレポートしていきます。受賞式、展示、シンポジウム、イベント、そしてメディア芸術祭特別上映や日本人アーティストの活躍等を中心に紹介していく予定です。

まず「Ars Electronica(アルス・エレクトロニカ)」について簡単に紹介しておきましょう。

Img_0566 リンツ市はドナウ川沿いにある人口20万余、ウィーン、グラーツに次ぐ第三の都市で、鉄鋼産業の盛んな都市でしたが、1979年に世界で初めての大規模なメディアアートの祭典「アルス・エレクトロニカ」をスタートさせました。アーティストや技術者、科学者がフェスティバルやシンポジウムに一 堂に会することで、技術がどのように私達の生活や文化を変えていくのかといったことに関する意見交換を行なうことが目的でした。アルス・エレクトロニカは、リンツ市とオーストリアの放送局ORFが主催しています。

Img_0655 1987年には優秀作品を顕彰するアルス・エレクトロニカ賞(Prix Ars Electronica)が始まり、1996年にはメディアアートの美術館でもありメディアテクノロジーの研究機関でもあるアルス・エレクトロニカ・センターが設立されています。昨年には、同センターを大きく発展させる第二アルス・エレクトロニカ・センター建設の発表がありました。

アルス・エレクトロニカのフェスティバルとしての構成を大きく分けると、「受賞式」「作品展」「アニメーションフェスティバル」「カンファレンス」「イベント」となります。これらがリンツ市内の美術館や、博物館、音楽堂、大学、公園、広場など十数ヶ所で行なわれます。大きなコンベンションセンターで開催するのではないところも、街ぐるみのフェスティバルを育てていこうという姿勢の現れのひとつではないかと思います。

また、毎年設けられるフェスティバルのテーマの視点は常に未来を見据え、現代を見つめているものになっています。98年の「INFOWAR」、2000年の「NEXTSEX」、2006年の「Simplicity」などは挑発的ではありつつも時代にマッチしていました。

今年のテーマは「 Goodby Privacy」。どんなシンポジウムや企画展を見せてくれるのでしょうか?

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2007年8月30日 (木)

「Ars Electronica 2007」間もなく開催!

文化庁メディア芸術祭では海外の有力なメディア芸術のフェスティバルにおいてメディア芸術祭の優秀作品上映を行っています。

「Ars Electronica 2007(アルス・エレクトロニカ)」がオーストリア・リンツにおいて9月6日(木)から9月11日(火)まで開催されます。今年のテーマは「GOODBY PRIVACY」と興味深いものです。

そのアルス・エレクトロニカにおいて、今年もメディア芸術祭の優秀作品を上映します。 アルス・エレクトロニカでのメディア芸術祭の上映『Japanese Animation』は2003年から始まり今年で5回目で、すっかり人気のプログラムとして定着しています。例年上映会場は満席で入りきれない人が溢れるほどです。今回の上映作品に対してヨーロッパの観客はどのような反応を示すのか。とても楽しみです。

■Japanese Animation

文化庁メディア芸術祭優秀作品上映
日 時:9月7日(金)20:00/9月9日(日)17:30/9月10日(月)10:30
会 場:O.K Centrum fur Genwartskunst
U R L :http://www.aec.at/en/festival2007/program/project.asp?iProjectID=14022

【アート部門上映作品】
「front」
「C++」
「La Magistral」
「nakedyouth」
「Que seran pasaran」
「携帯夢(K-Time)」

【エンターテインメント部門上映作品】
「COURNELIUS "Fit Song"」
「Space Shower hot パッケージ」
「TAITO [EXIT]インターネット広告」
「TOYOTAカローラエンターテインメントムービー」
「カードの切り方が人生だ」
「資生堂majolica majorca Web movie」
「新鬼武者」

【アニメーション部門上映作品】
「お話の花」
「スキマの国のポルタ」
「ピカピカ」
「Lagura y la jirafa」
「Mr. Calpaccio」
「あかあおふたりで」
「ウサビッチ」
「トキヲの兄弟」

■Ars Electronica 2007

開催地:オーストリア・リンツ
会 期:2007年9月7日(金)〜9月11日(火)
U R L :http://www.aec.at/en/festival2007/

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2007年7月23日 (月)

Ars Electronica 2007 坂口博信、藤幡正樹、束芋らが受賞!

世界を代表するメディアアートの祭典として知られる「Ars Electronica(アルスエレクトロニカ)」。
今回は世界63カ国から3,374作品の応募がありましたが、日本人アーティストが数多く受賞されています。

フェスティバルは9月5日から11日までオーストリア第3の都市リンツで開催。今回のテーマは「GOODBYE PRIVACY」と題して、デジタルメディアを通じてプライバシーが消滅している現状や、パブリックとプライバシーの関係を考える企画展、シンポジウム、ライブパフォーマンス等が受賞作品展とあわせて開催されます。

デジタルミュージック部門
デジタルミュージック部門では、三輪眞弘の『逆シミュレーション音楽』がグランプリに相当する“Golden Nica”を受賞。渋谷慶一郎と池上高志の『filmachine/filmacine phonics』は“Honorary Mentions”を受賞しています。

アニメーション部門
アニメーション部門では、人気 RPGファイナルファンタジーシリーズの生みの親でもある坂口博信の新作RPG『Last Odessey』のオープニングムービーが“Honorary Mentions”を受賞。他にも高橋信雄の『Ranken』、MOTO SAKAKIBARAのテレビシリーズ用 CGアニメ『Monster Samurai』が受賞しています。

インタラクティブ・アート部門
インタラクティブ・アート部門では、九州大学の馬場哲晃が『Freqtric Project』で“Honorary Mentions”を2年連続で受賞。加藤良将と井藤雄一の『White Lives on Speaker』も受賞しています。

ハイブリット・アート部門
ハイブリット・アート部門では、日本を代表するメディアアーティストの一人でもある藤幡正樹の『Unreflective Mirror』と、若手女性現代美術アーティスト束芋の『Public conVENience, 2006』(日本名「よろんよろん」)の2作品が“Honorary Mentions”を受賞しました。

NEXT IDEA
若者の新しいアイデアを支援する「ネクスト・アイデア」では中村崇之が『Wonderful World』で入賞しています。


■開催概要
 名称    Ars Electronica 2007
       (アルス・エレクトロニカ2007)
 会場    アルスエレクトロニカセンター他
       (オーストリア・リンツ)
 会期    2007年9月5日(水)~9月11日(火)
 URL    http://www.aec.at/

■ Ars Electronica2006レポートはこちら

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