デバイスアートシンポジウム レポート
去る3月2日、「デバイスアートシンポジウム テクノガジェットはアートになり得るか」が開催されました。これは司会の草原真知子氏によって企画された、会場地下1階の歴代受章者展「デバイスアート展」の関連企画です。同展出品者のうち、岩田洋夫・クワクボリョウタ・土佐信道・八谷和彦・モリワキヒロユキの5氏がパネラーとして出席されました。
冒頭で草原氏が、日本において、生活を楽しむ技術として錦絵や工芸品などの美術が洗練されてきた歴史を語り、それが美的なデバイスの源流となっている点を指摘した上で「テクノガジェットはアートになり得るか」というテーマを呈示しました。
それに対してパネラーが自作を紹介しながら、議論が進められました。作品に込められるメッセージを意図的に排し、機能をみせるようにした作品が、逆説的にアートの世界で受け入れられているというという岩田氏とクワクボ氏の事例は、アートの意味を考える上で興味深いものです。
また「量産品にアートのエッセンスを入れることはできるが、それはアートそのものにはならないのではないか」という指摘は、当日のテーマを考える上で重要でした。とはいえ、モリワキ氏の「小林幸子電飾衣装」や、ファッションとの融合を志向する土佐氏の作品のように、デバイスがアートの普及の手段として有効であるという点では意見が一致していたようです。
それぞれのパネラーの魅力的な仕事の紹介で時間のほとんどが占められ、討議の時間はあまりとれませんでしたが、意義深い指摘がいくつかなされ、刺激的なシンポジウムとなりました。(3月2日)
2006/03/05 *平成17年度 [第9回] 記事 | Permalink
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/85498/8954783
この記事へのトラックバック一覧です: デバイスアートシンポジウム レポート:
» Art and Technolgy: Two Symposiums at Japan Media Arts Festival トラックバック we make money not art
There were a couple of interesting symposiums at the Japan Media Arts Festival that took place on February 24 and lasted till March 5 at Tokyo Metropolitan Museum of Photography. One was titled "Fusion of Art and Technology" and the... 続きを読む
受信: 2006/03/06 15:45:51





