井上雄彦氏インタビュー こぼれ話
「日本の表現力」展公式サイトで公開中の井上雄彦氏の特別インタビュー。
インタビューは井上氏の事務所で行われたのですが、今日は当日のこぼれ話をご紹介します。
インタビューを行った部屋に飾られていた一枚の絵。一見するとワールドカップの絵のようにも見えますが、井上氏によるとあるサッカーの試合を描いたものとのこと。
スラムダンクやバガボンドにはないような心温まる雰囲気が漂っていて、とても印象的なその絵に取材スタッフ一同見入ってしまいました。
また、「趣味」をめぐってこんな話も…
― ところで、趣味の時間ってあるんですか?
それが問題で…。仕事以外のこともしたいんですけど。マンガ家って、絵を描くためだけの時間って圧倒的にとられてしまうので、腰が重くなっちゃいますよね。
―あまり外に出かける時間もないですよね。以前に雑誌の取材で山に行っているのを拝見しましたがどうでしたか?
森の中を歩いているだけでも何かしら活かせることがあるんでしょうね。
都会で生活しているとディテールに気づかないというか、考えが及ばないことが多かったんですが、実際に森の中を歩いていると、たとえばわらじで歩いていてちょっとした切り株が刺さっちゃったり、つまづいたりもあるだろうし、クモの巣がかかったり…。そういういろんな場面があるだろうなっていうことに気づきます。
(バガボンドの一場面ならば)ただ戦うだけじゃないだろうなっていうことに気づきますね。森の中で戦うなら、その状況というかものすごいいろんな要素があって、けっこう勝敗をわけたりするかもしれないし、そういう気づきはいっぱいありますね。
そのちょっとした発言や立ち振る舞いからもどこか「武士」のような雰囲気が漂う井上氏。『バガボンド』のような作品が生まれる理由がほんの少しだけ感じられたような気がします。
2007/01/11 日本のメディア芸術100選 | Permalink | トラックバック (0)








